のどの病気 声帯ポリープ・声帯結節

症状と原因

症状

左声帯ポリープ

声帯が振動する場所にふくらみ(ポリープ)ができ、声がかれたり、空気が漏れるような声がしたりするのが「声帯ポリープ」です。2つの声帯のうち、片側だけにできることがほとんどですが、期間が長かったり、症状がひどくなったりすると反対側にも変化が見られます。

声帯結節は、声帯ポリープの小さいものですが、両側の声帯の中央にできるのが特徴です。

原因

声帯ポリープと声帯結節は、風邪の時に無理に発声するなど声帯を酷使し続けることで起こります。声帯ポリープは発声法が悪い上に声を酷使する人、喫煙をする人に多く見られる傾向にあります。

当院での主な治療法

発声指導

正しい発声方法の取得によって、声帯の安静を保ちます。発声法のリハビリ指導を徹底し、うがいやマスク、加湿器などを使い、のどの乾燥を避けるようにします。

また、小児の声帯結節は、声変わりとともに自然と治るケースが多いため、経過を観察します。

手術

声帯ポリープを完全に切除するためには、全身麻酔にて微細手術が必要となり、専門の病院を紹介します。1週間程度の入院となります。

入院中は絶対沈黙の期間が必要ですが、声のかすれといった症状はなくなります。声帯に負担をかけない生活を心がけましょう。

使用する主な機器

  • 最新型内視鏡

    耳鼻咽喉科で使う内視鏡は、胃カメラのような不快感はほとんどありません。事前の準備もいらず、1分程度で耳・鼻・のどの検査ができます。