鼻の病気 後鼻漏症候群

症状と原因

症状

鼻水がのどにたれて痰と一緒になり、咳などが出てしまう状態を「後鼻漏」と呼んでいます。

通常は、意識せず鼻水を飲み込んでいますが、「痰がのどにつかえた感じ」が出てくると後鼻漏の可能性があります。咳が続いたり、そのために眠れなくなったりといった症状も見られます。

慢性副鼻腔炎が原因であることが多く、アレルギー性鼻炎、花粉症などでも起こります。

原因

鼻や副鼻腔に問題があり、鼻水を飲み込みづらい場合に起こります。鼻水の量が増えたり、どろっとなり絡みやすくなったことが原因です。

また鼻の中の粘膜が鼻水を浄化できなくなると後鼻漏になることがあります。

当院での主な治療法

原因として最も多い副鼻腔炎には、マクロライド系の抗生物質を少量長期、去痰剤、漢方薬などを組み合わせて治療を行います。

次いで多いアレルギー性鼻炎には、アレルギー反応を抑える抗ロイコトリエン薬で後鼻漏の症状が軽くなったという報告もあります。

上咽頭炎を併発している場合にはBスポット療法を行うことがあります。

使用する主な機器

  • 最新型内視鏡

    耳鼻咽喉科で使う内視鏡は、胃カメラのような不快感はほとんどありません。事前の準備もいらず、1分程度で耳・鼻・のどの検査ができます。

  • 耳鼻科領域専用CT

    耳・鼻・のどを撮影する専用のCTを導入しました。より専門的な検査ができるうえ、被ばく量・かかる料金も少なくなります。

  • レントゲン

    副鼻腔や耳の病変部位や重症度を確認します。デジタルレントゲンですので撮影後すぐに画像が表示され、素早い正確な診断が可能です。