のどの病気 唾石症・唾液腺炎

症状と原因

症状

唾石症とは、唾液を分泌する唾液腺の中に石(唾石)ができることによって生じる病気です。ものを食べている途中に、唾液腺のある顎の下に腫れや、激しい痛みが起こり、時間とともに症状が消えるのが特徴です。

一方、唾液腺炎は主に口腔内から唾液腺に細菌が入り炎症が起こる場合、ウイルス性の場合があります。特にムンプスウイルスが原因のものを「流行性耳下腺炎」(おたふくかぜ)と呼んでいます。さらに免疫機能が確立していない小児に多い反復性耳下腺炎などが多くみられます。

原因

唾石症の原因ははっきりわかっていません。

唾液腺症はウイルスや細菌の感染などによって起こります。

当院での主な治療法

小さな唾石は、自然に流出することもありますが、とれない場合は口内から切開して摘出します。顎下腺の中にできたものは、顎下腺ごと摘出する全身麻酔の手術となり、連携医療機関への紹介となります。

唾液腺炎は、特殊な原因のものや、他の病気と見分けづらいものなどもあります。専門医で受診をすることをおすすめします。

使用する主な機器

  • 超音波検査

    甲状腺や頸部リンパ節の異常所見を探すのに有用です。痛みもなく小さなお子様でも検査可能です。

  • 血液検査

    血球計数器を使った血液検査では、細菌の有無が3分で分かります。さらに専用のキットにより、炎症の原因細菌を早期に特定します。

  • 耳鼻科領域専用CT

    耳・鼻・のどを撮影する専用のCTを導入しました。より専門的な検査ができるうえ、被ばく量・かかる料金も少なくなります。