のどの病気 急性喉頭蓋炎

症状と原因

症状

のどの奥で、ものを食べた際に間違って気道に入らないよう蓋(ふた)をする弁を「喉頭蓋(こうとうがい)」といいます。急性喉頭蓋炎になると、この部位が腫れ気道が狭くなるため、最悪の場合、窒息し命を落とすことがあります。

初期の症状としては、のどの奥がヒリヒリと痛み、唾液を飲み込むことが難しくなります。増悪すると、痰、喘息のような咳、声がれ、呼吸困難などの症状が現れます。

原因

ウイルスや細菌による感染が、喉頭蓋まで拡がっていることが主な原因です。

急性咽頭炎や急性扁桃炎、気管支喘息、アレルギー性気管支炎のアレルギー反応の悪化なども原因になり得ます。

当院での主な治療法

点滴治療

気道を確保し、抗生剤を含む点滴治療を連日行います。

窒息の恐れがある場合は、首の皮膚から直接気管に穴をあけ(気管切開)、呼吸を確保します。発熱、のどの痛みの他に、息がしづらい、飲み込みにくいなどの症状が出たら早めに耳鼻咽喉科への受診を。

使用する主な機器

  • 血液検査

    血球計数器を使った血液検査では、細菌の有無が3分で分かります。さらに専用のキットにより、炎症の原因細菌を早期に特定します。

  • 最新型内視鏡

    耳鼻咽喉科で使う内視鏡は、胃カメラのような不快感はほとんどありません。事前の準備もいらず、1分程度で耳・鼻・のどの検査ができます。